電気の歴史に名を残す偉人の紹介[電気史偉人典] 電気史偉人典では電気の歴史に名を残す偉人たちを紹介しています

グラム (Gramme, Zenobe Theophile)

前へ 活躍年代順 次へ ホーム 国別さくいん グラム

グラムという人は

ツェノーブ・テオフィル・グラム ツェノーブ・テオフィル・
グラム

ベルギー 1826~1901

環状電機子を発明

発電機の実用化

発電機の電機子としては、ジーメンスによるものがよく用いられていた。 ジーメンス式の欠点は電流が激しく脈動することであり、これを界磁電流に用いると出力は安定せず、損失も大きかった。

グラムの主な経歴

グラムの環状電機子 グラムの環状電機子

1870年、環状電機子を用いたグラム発電機を開発する。 ジーメンスらの手によって自励発電機は一応の完成をみた。 しかし、技術的な重要課題として長時間の安定運転の問題、とりわけ電機子発熱の対策が急務であった。 環状巻線構造は1865年にイタリアの物理学者によって論文が発表されていたが、当時はほとんど注目されなかった。 グラムはこれに着目し、実用化まで昇華した。グラム発電機は過熱が少なく連続運転が可能な発電機であった。

ドイツではジーメンス・ハルスケ社が鼓状電機子を採用してグラム発電機に対抗した。

当時、発電機の用途は主に電気化学用であり、必要とされたのは直流電源であった。 整流子を用い直流に変換していたが、この整流子がしばしば故障の原因となった。 このころの励磁回路はグラム式、ジーメンス式のいずれも直巻であったようだ。

1873年、グラム発電機の電動機化をする。 先のグラム発電機をウィーンの博覧会に出品したが結線を間違えた。グラム発電機の出力ケーブルを誤って休止中であった別のグラム発電機に接続してしまうが、休止中の発電機は突然動き出した。これが発電機がモーターとしても使用できることへの着想となる。 モーターの技術史で語り伝えられる有名なお話である。

Last Update 2008/03/23

Copyright(C) 2006-2008 電気史偉人典 All rights reserved