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古典物理学において物質のない虚無な空間を指す
エーテルは、19世紀以前の物理学において空間に充満していると仮想されていた物質で、デカルトは宇宙を満たしている物質としている。 古くは紀元前にまで遡り、アリストテレスよるとエーテルは天界における不変にして神的なもの、火、水、土、空気に続く5番目の元素ということらしい。
19世紀前半までは、光は力学的な疎密波と同じであろうと考えられていた。 太陽光線は宇宙空間という真空中をつたわって地球へやってくる。光の媒質は何かが大問題になる。そこで、天体の運動を妨げないような密度が極めて小さい気体若しくは液体で、かつ、横波が伝わることを可能にする固体を仮想し、これを”エーテル”と呼んだ。
エーテルは光が伝播するのに必要な媒体として考えられていたが、1887年に行われたマイケルソンとモーリーによる光速度の測定実験によってその存在が否定された。 アインシュタインの特殊相対性理論によって空間自体が光が伝播するための媒質であることが理解されて、1905年以降、エーテルは忘れられていった。
イーサー(Ether)ともいう。コンピュータネットワークの通信プロトコルのひとつである、イーサネットの語源にもなっている。 Xerox 社と旧 DEC 社が最初に LAN 規格を作った際に、かつて宇宙空間を満たしていると信じられたエーテルの如く、サイバー空間を満たすようなネットワークを目指そうとしてつけられた名称である。
Last Update 2009/01/05
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